ウェルカムボードがもっと素敵になる、フレーム(額縁)の選び方
ウェルカムボードをフレーム(額縁)に飾るとより一層印象的な「作品」に仕上げることができます。額縁は、大型雑貨店やホームセンター、画材専門店などで購入することができますが、サイズや素材も種類が豊富すぎてなにを選べばいいのか迷ってしまうかもしれません。そこでこの記事では、フレーム(額縁)を購入するその前に知っておきたい基礎知識をご紹介します。
【種類で選ぶ】入れたいものの厚み、用途に合わせて選ぶ
額縁には入れたい作品の特徴(用途)によって適した種類があります。
【薄い作品に適した額縁①】水彩額・デッサン額
出典:Pinterest
<おすすめの作品タイプ>
・水彩画
・写真
・絵画・イラスト(似顔絵含む)
・版画 など
薄めの作品を入れるのに適した額縁です。デザインやサイズの種類展開が充実しており、ウェルカムボードの作品タイプとして人気の写真やイラスト、似顔絵を入れるのにぴったりです。より作品としてのクオリティを上げるために額装マットボードという枠を組み合わせて使うのがおすすめです。額装マットボードを用いる場合には、作品よりもひと回り大きめの額縁を選ぶようにしましょう。
<主なサイズ展開>
吋(インチ)…………………255mm×203㎜
八切(ヤツギリ)……………303mm×242㎜
太子(タイシ)………………379mm×288㎜
四切(ヨツギリ)……………424mm×348㎜
大衣(タイコロ)……………509mm×394㎜
半切(ハンセツ)……………545mm×424㎜
三三(サンサン)……………606mm×455㎜
小全紙(ショウゼンシ)……660mm×509㎜
大全紙(ダイゼンシ)………727mm×545㎜
版画版(ハンガバン)………486mm×334㎜
横長小(ヨコナガショウ)…758mm×333㎜
横長大(ヨコナガダイ)……900mm×450㎜
大判(オオバン)……………850mm×660㎜
リト大判(リトオオバン)…850mm×625㎜
【薄い作品に適した額縁②】写真額
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<おすすめの作品タイプ>
・写真
・ポストカード
・絵画・イラスト など
写真やポストカードを入れるのに適した額縁です。写真(印画紙)の規格サイズに合わせて額縁もサイズ展開が行われています。水彩額・デッサン額の仕様と同じく、額装マットボード(窓抜きした厚紙)を用いるタイプが多いので、ひと回り大きめの額縁を選ぶようにしましょう。細身の金属製のデザインが多いのも特徴のひとつ。大量生産で作られるため、リーズナブルなものを見つけることができます。卓上に置くスタンドタイプは、100均ショップなどでも多く取り扱われています。
<主なサイズ展開>
サービス判…116mm×83㎜
ハガキ判……150mm×105㎜
キャビネ判…180mm×130㎜
中判…………206mm×152㎜
インチ………255mm×203㎜
12角…………120mm×120㎜
15角…………150mm×150㎜
20角…………200mm×200㎜
【薄い作品に適した額縁③】ポスター額・ポスターパネル
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<おすすめの作品タイプ>
・ポスター
ポスターフレームはアルミ製のものが多く、シンプルなデザインでリーズナブルなものが多いのも特徴的です。なお、安めの価格帯のものは表面カバーが付属されていない場合が多く、長期にわたって飾る場合は日焼けするなど作品へのダメージの恐れがあります。ウェルカムボードとしての役目を果たし、新居に飾ることも検討している場合にはアクリルの表面カバーがついたタイプを検討するといいでしょう。
<主なサイズ展開>
A0…1189mm×841㎜
A1…841mm×594㎜
A2…594mm×420㎜
A3…420mm×297㎜
A4…297mm×210㎜
B0…1456mm×1030㎜
B1…1030mm×728㎜
B2…728mm×515㎜
B3…515mm×364㎜
B4…364mm×257㎜
【薄い作品に適した額縁④】OA額・パネル額
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<おすすめの作品タイプ>
・写真
・文字
・ウェディングツリー など
A4、A3など、いわゆるコピーサイズの用紙を飾るのに適した額縁です。リーズナブルで薄型のものが多く、額装マットボードが付属していないため、サイズに合わせて作品をぴったりと治めることができます。プリンタで出力して使用するウェディングツリータイプのウェルカムボードにも最適です。表面カバーを外した状態でゲストに拇印やメッセージを記してもらった後にカバーをはめて作品として仕上げることができます。
<主なサイズ展開>
A3…420mm×297㎜
A4…297mm×210㎜
【薄い作品に適した額縁⑤】色紙額
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<おすすめの作品タイプ>
・イラスト(似顔絵)
・文字
・サイン など
厚さ2mm程度の色紙に描いた作品を入れるのに適した額縁です。披露宴のクライマックスともいえる親御さまへの花束贈呈セレモニーで、花束を贈る代わりに親御さまの似顔絵を色紙に描いてもらったものを額縁に入れてプレゼントする演出も人気があります。基本サイズは8寸(約242㎜)×9寸(約273mm)ですが、通常色紙の1/4サイズを収めるミニタイプ、さらに小さい豆色紙(77㎜×77㎜)などもあります。
【薄い作品に適した額縁⑥】書道額・水墨画額
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<おすすめの作品タイプ>
・書
・水墨画 など
書や水墨画を描いた和紙を入れるのに適した額縁です。書道用紙など和紙を用いて描かれた作品を飾る額には、裏打ち表装という作品本誌の裏に紙を貼りつけてシワやたるみを防ぐために補強する作業が必要となるため、額に収める作業はプロにゆだねるのがいいでしょう。書道用紙はメーカーによってサイズ展開や異なるため、額縁を購入する際には事前にサイズを確認しておく必要があります。
【薄い作品に適した額縁⑦】横長額・手ぬぐい額
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<おすすめの作品タイプ>
・手ぬぐい など
縦または横に長い作品を入れるのに適した額縁です。340㎜×890㎜程度の標準的な手ぬぐいがすっぽりと収まるサイズで、デッサン額などと同じく額装マットボードを用いて作品の格上げをすることもできます。また、書道額のようにシワやたるみを防いできれいに額縁に収めることのできる裏打ち対応することをおすすめします。
【厚みのある作品に適した額縁①】油絵額・日本絵額
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<おすすめの作品タイプ>
・油彩画
・絵画・イラスト
キャンバスやパネルなどに描かれた厚みのある作品を入れるのに適した額縁で、逆にいえば紙状の作品には不向きな種類ともいえます。フレームの幅が広く作られているものが多く、作品にゴージャスな雰囲気を加味することができます。作品をはめ込んでセットするタイプの額縁のため、実際のウェルカムボードの作品をショップに持ち込んで適したサイズを選ぶのがおすすめです。
<主なサイズ展開> ※Fサイズの場合
0号…180mm×140mm
SM…227mm×158mm
3号…273mm×220mm
4号…333mm×242mm
6号…410mm×318mm
8号…455mm×380mm
10号…530mm×455mm
12号…606mm×500mm
15号…652mm×530mm
20号…727mm×606mm
【厚みのある作品に適した額縁②】仮縁(仮額)
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<おすすめの作品タイプ>
・写真
・絵画・イラスト
・キャンバス地にプリントした写真
表面カバーや裏板を持たない枠のみの額縁で、作品の周りに枠だけを付けたいという人に向いています。シンプルな構造で軽く、強度もあるので、安心して利用できるのもうれしいかぎり。日本のキャンバス規格に適応しているので、キャンバスを使った作品の場合は、そのサイズに合わせて選択するようにしましょう。なお、日本のキャンバス規格は、人物を描くのに適したFサイズ、風景向きのPサイズ、海の景色を描くのに適したMサイズなどがあります。
【素材で選ぶ】見せたい雰囲気、好みの質感で選ぶ
入れるものに適した種類のほかに、質感や特性の異なる素材があります。
【木材】ナチュラルな雰囲気を演出できる最も人気のある素材
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木目を生かした額縁で、木ならではの素材感も人気です。直線で構成したシンプルな形状だけでなく、カーブが描かれた形状や複雑な加工が施されたものなどタイプ多彩。
【金属(アルミ)製】強度に優れ、薄く細いフレームでも丈夫
アルミ製といってもシルバーばかりでなく、色や質感のバリエーションが豊富です。細めのデザインが多いため、スタイリッシュをテーマにしたウェルカムボードを飾るのにぴったり。強度にも優れているので、表面カバーのいらない仮縁タイプの額縁にも適しています。
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【樹脂(プラスチック)製】軽くて持ち運びも便利。大きな作品を入れるのにも最適
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プラスチックならではの軽さが大きな特徴で、持ち運びしやすいのも魅力です。
【MDF(中密度繊維材)製】丈夫でリーズナブルな価格のものが豊富
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MDFは、「medium density fiberboard」の略称で、再生木材チップを原料に接着剤(合成樹脂)を加えて成型した素材のこと。木製のような軽さがありながら、乾燥割れや反りなどの癖がないため扱いやすいのが魅力です。
似顔絵ウェルカムボードにおすすめの額縁は?
作成似顔絵師:上月
似顔絵ウェルカムボードを飾る額縁は、おふたりが選ぶ似顔絵作家の作画や色使いにもよりますが、温かい雰囲気を演出するなら木製素材やMDF素材を、おしゃれな雰囲気を演出するなら金属(アルミ)製や樹脂(プラスチック)製の額縁がおすすめです。
また、おふたりの表情を最大限大きく見せるという目的から、種類は写真額タイプや仮縁タイプ、OA額タイプなど額装マットボードを必要としないタイプの額縁をチェックしてみるといいでしょう。
なお、たくさんの似顔絵師が所属する「似顔絵グラフィックス」では、A3判と同等のLサイズ、A4判相当のMサイズ、B5判のSサイズのほかに、色紙サイズの4種類のウェルカムボードがあるので、結婚式を挙げる会場の大きさやウェルカムボードを飾る予定のゲスト待合スペースの規模、ウェルカムボードだけでなくプレゼント用に準備したいといった用途に合わせて検討してみてくださいね。
まとめ
フレーム(額縁)は、サイズや種類、素材のほか、カラーバリエーションも豊富なので、おふたりらしさを大切に作ったウェルカムボード作品に合ったものを見つけることができます。なお、手作りで用意する場合は材料を揃えるところから始める必要があるため、時間に余裕をもって準備を進めましょう。
似顔絵グラフィックスの似顔絵ウェルカムボード
結婚式会場で、ゲストをお迎えするウェルカムボード。
あなたのことをよく知っているゲストだからこそ、「似てる!」と評判に。
結婚式が終わっても、家に飾ればいつでもあの時の気持ちが蘇ります。