祝福のメッセージがうれしい、ゲスト参加型のウェルカムボード
結婚式当日はなにかと慌ただしく、ゲスト一人ひとりとゆっくりと会話を楽しむことが難しいかもしれません。招待されたゲストとしてもおふたりに祝福の言葉をしっかりと伝えたいという気持ちは一緒。そんなおふたりとゲストの想いを形にできるのがメッセージを寄せ書きするタイプのウェルカムボードです。この記事では、ゲストと一緒にウェルカムボード作りを楽しんだ先輩カップルの作例と、手作りで用意する時の準備の流れ、準備するものなどもご紹介します。
目次
ウェルカムボードのタイプは大きく分けて4種類あります
結婚式のテーマを決めたら、そのテーマに沿ってウェディングアイテムの準備がスタートします。ウェルカムボードは、ゲストが最初に目にするウェディングアイテムなのでしっかりとこだわりたいもの。そもそもウェルカムボードにはどのような種類があるのでしょうか。どのようなおふたりに向いているかのタイプも含めてご紹介します。
おふたりの写真をパネルにしてお迎えする、フォトタイプのウェルカムボード
出典:Pinterest
ウェルカムボードに活用することも想定して、タキシードとウェディングドレスといった洋装や紋付き袴と白無垢、色打掛などの和装に身を包んで前撮りを行うカップルが増えています。撮影した写真をプリントしてフォトフレームに入れて受付に飾ったり、大きめにプリントしてパネルとして用意して入り口に飾るなど、用途やサイズもいろいろ。結婚式当日とは違う衣裳の姿を見て楽しんでほしいというふたりにぴったりです。
おふたりの写真をもとにプロに描いてもらう、似顔絵タイプのウェルカムボード
作成似顔絵師:ArtMom
前撮り写真をベースにおふたりの幸せな表情をプロに描いてもらう似顔絵タイプのウェルカムボードも人気です。多くの似顔絵作家が所属する「似顔絵グラフィックス」の場合、好みのタッチや色使い、結婚式のテーマに合った作家さんを選んでオーダーすることができます。前撮り写真じゃなくても、おふたりの写真に合わせて「こんな衣裳を着てみたい」という写真を用意してもらえれば合体させて描いてもらうことも。おふたりにとっても思い出の品になるものを探しているおふたりにおすすめです。
ウェディング演出のひとつにもなる、ゲスト参加型のウェルカムボード
出典:Pinterest
ウェディングのテーマに、ゲストへのおもてなしを掲げるおふたりにおすすめなのが、ゲストと一緒にウェルカムボード作りを楽しむスタイルです。ベース(台紙)はおふたりが用意して結婚式当日にそのベースに寄せ書きをしてもらったり、招待状とともにカードを送ってひと言メッセージを添えたものを当日に持参してもらい、ベースに貼っていただくなど、ゲスト参加型のアイデアはたくさん。招待予定の人数に合わせて準備するウェルカムボードのサイズを決めるようにしましょう。
感謝の想いを英語や日本語のメッセージにして綴ったウェルカムボード
出典:Pinterest
キャンバスや木目調のボードに「WELCOME」や「THANK YOU」といった感謝の気持ちを綴ったウェルカムボードは、シンプルでありながらダイレクトに想いが伝えることができます。選ぶフォントでイメージが大きく変わってきますが、手作りで用意する場合は自宅のパソコンに搭載されているフォントから選ぶことになり種類に制限が設けられてしまいます。英語や日本のメッセージを綴ったウェルカムボードを多く取り扱う専門店で、好みのフォントを使った商品を選ぶのがおすすめです。
さまざまなタイプから選べる、ゲスト参加型のウェルカムボード
ゲスト参加型のウェルカムボードでポピュラーなのが、ベースとなるボードにメッセージを書き添えてもらったり、貼ってもらうタイプのものです。
挙式の際の結婚証明書にもなる「ウェディングツリー」
作成似顔絵師:しーこ♪
幹と枝だけの木を描いたイラストに、ゲスト一人ひとりが葉っぱに見立てたフィンガースタンプ(指紋)を捺して1本の木を仕上げるというもの。大きめのサイズを用意してフィンガースタンプの代わりにひと言メッセージを添えてもらうことも多いよう。ウェディングツリーは、人前式スタイルの挙式で結婚証明書として用いられることが多く、フィンガースタンプやメッセージは「ふたりの結婚を認めます」という承認の証にもなります。
おふたりの写真をパズルにした「メッセージフォトパズル」
出典:Pinterest
前撮り写真やおふたりのお気に入りの写真をパズルにして、ピースにお祝いメッセージを書いてもらうユニークなタイプのウェルカムボードです。受付を済ませたゲストにピースとペンを渡してメッセージを書き添えてもらいます。受付付近やゲスト待合スペースに台紙となるパズルの枠を用意して、当てはまるピースにはめてもらって完成です。ゲスト同士で会話を弾ませながら、和気あいあいとパズル作りを楽しんでもらうことができます。
メッセージをドロップしてもらって完成させる「メッセージピース」
出典:Pinterest
おふたりが準備するものは、右上か左上に丸くくりぬいた穴を設けた、アクリルボードをフレームにはめたベースと、メッセージカードのみ。メッセージカードは、ボードに開けた穴からドロップできるくらいの大きさのものを用意します。
メッセージカードの形は丸やハート、星や葉っぱの形などウェディングのテーマや好きな形でOK。サイズは招待予定人数に合わせて検討する流れになりますが、80名招待の場合は、約4㎝のピース×人数分とウェルカムボード本体はA3サイズ大が目安です。
ウェディングツリーを手作りするときの流れと用意するもの
ゲスト参加型のウェルカムボードを用意するなら、ウェディングツリーがおすすめです。ウェディングツリー作りの流れと結婚式当日までに用意するものをご紹介します。
【ウェディングツリーの作り方①】デザインを考える
出典:Pinterest
どのようなデザインの台紙を用意するかをふたりで話し合いましょう。ウェディングツリーといっても必ずしも木にこだわる必要はなく、バルーンや花畑など自由に選択できます。
作成似顔絵師:あやか
手作り感はほしいけれど、イチから用意するのは大変そうと心配な方には、プロの力を借りてウェディングツリーを用意するのも一案です。「似顔絵グラフィックス」では、似顔絵とウェディングツリーを組み合わせた作品をオーダーすることも可能なので、気軽に相談してみるといいでしょう。
【ウェディングツリーの作り方②】招待人数に合わせてサイズを決める
出典:Pinterest
招待予定人数に合わせてウェルカムボードのサイズを決定します。似顔絵やイラストの大小にもよりますが、招待予定人数が60~80名の場合はA4~A3サイズを目安に、また、80名以上の場合はA3~A2サイズを目安にしてください。
自宅で出力する場合はA4サイズが主流になるのでプリンタの仕様に合わせてサイズを検討するのも手です。あまり小さいとスタンプが捺しづらいので、ご新郎側とご新婦側で分けて2つ用意するのもアイデアです。
【ウェディングツリーの作り方③】ゲスト用アイテムを準備する
出典:Pinterest
結婚式当日にゲストにフィンガースタンプを捺してもらうためのアイテムを手配します。
・スタンプ台
母音を捺してもらうためのスタンプ台は、ゲストが色を選択できるようにさまざまな色を置いておくようにしましょう。ウェットティッシュで拭くと簡単に落とせるタイプのものも市販されています。
・ウェットティッシュ
1名分ずつ個包装されたウェディングツリー専用のウェットティッシュもあります。
【ウェディングツリーの作り方④】案内文を用意する
出典:Pinterest
ウェディングツリーが初めてのゲストでも安心して楽しめるように案内文を用意しましょう。
<こんな案内文があると便利!>
■ウェディングツリーとは
例)ゲストの皆さまと一緒に作るウェルカムボードです。
欧米ではポピュラーなゲスト参加型の結婚式の演出です。
■ ウェディングツリーの目的とは
例)この後に執り行う挙式で、結婚の誓いの立ち合い人として了承をいただく証になります
■ ウェディングツリーは何をすればいいの?
例)お好みのスタンプの色を選んで、台紙に描いた木の枝に拇印を捺していただきます。
4つのキーワードから、私たちふたりの結婚のイメージに合うものを選んで捺してください
■ スタンプするとどうなるの?
例)皆さんに捺していただいた印が葉っぱ(風船などモチーフ名を)となって1本の木が完成します
■ 完成したウェディングツリーはどう活用されるの?
例)結婚式を終えた後も新居に飾って、皆さんを前に誓った言葉を思い出しながら穏やかに暮らしたいと思います。
先輩カップルの作品に学ぶ、ウェディングツリー作り&オーダーのコツ
ウェルカムボードにウェディングツリーを準備した先輩カップルの作例を見て、おふたりの作品作りのヒントに生かしましょう。
出典:Pinterest
大好きなプリンセスをモチーフにしたウェディングツリーです。スタンプの代わりに押し花を貼ってもらって素敵な作品に。
出典:Pinterest
お花のリースをモチーフにしたウェディングツリーです。春の季節ならミモザ色の黄色とグリーン、桜をテーマにピンクとグリーンなども素敵ですね。
出典:Pinterest
円を縁に見立てたウェディングツリーならぬウェディングドーナツ。スタンプの色には、「これからのふたりの結婚生活に必要なものは?」というお題のもとで、ピンクは愛、黄色はお金、水色は忍耐、緑は笑いとテーマを設けて捺してもらいました。
作成似顔絵師:ひでお
似顔絵作家に描いてもらったウェディングツリーです。ゲストに捺してもらう葉っぱの部分も事前に色を塗ってもらい、拇印ではなくひと言メッセージを書いてもらうのもいいですね。
作成似顔絵師:あやか
バルーンリリースをテーマにしたウェディングツリーです。ゲストの皆さんに捺してもらったスタンプは、結婚を承認するサインのようなもの。皆さんに見守られて未来という素らへ飛んでいくおふたりの姿が印象的です。
※絵師さんによって描くテイストががらりと変わるので、まずは作風をチェックしてみましょう。
まとめ
ゲストの皆さんにメッセージを書いてもらったり、おふたりの結婚を承認する代わりに拇印を捺すなど、ゲスト参加型のウェルカムボードは根強い人気があります。
中でもウェディングツリーは、どのように仕上がるのか出来上がるまで誰も分からないのでワクワクしながら完成した作品を見ることができます。演出のひとつにもなりますので、オリジナリティに富んだものを用意して楽しんでくださいね。
似顔絵グラフィックスの似顔絵ウェルカムボード
結婚式会場で、ゲストをお迎えするウェルカムボード。
あなたのことをよく知っているゲストだからこそ、「似てる!」と評判に。
結婚式が終わっても、家に飾ればいつでもあの時の気持ちが蘇ります。