【初心者必見!】鉛筆で似顔絵をリアルに書くコツを解説
「鉛筆で似顔絵をリアルに書いてみたい」
「鉛筆画が上達するコツを知りたい」
写真と見間違うほど繊細なタッチで書かれた、鉛筆画。特にリアルな人物の似顔絵は心が引きつけられます。
リアルな人物画が書けるようになれば、立派な絵の上級者です。とはいえ、鉛筆だけで書くのは難しそう…と感じるのも事実。
そこで本記事では、顔のパーツの書き方のコツを初心者にも分かりやすく解説します。
鉛筆画はプレゼントやインテリア、趣味にしても楽しいものです。鉛筆画で似顔絵の書き方を習得して、自身の作品にしてみましょう。
目次
鉛筆で書いた似顔絵の魅力とは?
鉛筆画とは鉛筆や色鉛筆を使って書く絵のことです。テレビやSNSなどで見たことがあるでしょう。では、鉛筆画のどんなところに魅力があるのでしょうか。
写真のような繊細でリアルな絵が書ける
鉛筆画は、時間をかけて書き込むほど、まるで写真のような写実的な表現をすることができるのが魅力です。
静物画では物をよく観察することによって、物の形や質感をとらえることができます。人物画では、顔の表情をリアルに表現することで、見る人に強い印象を与えます。
揃える道具が少ないので手軽
水彩画なら絵の具やパレット、筆など様々な道具が必要です。いっぽう鉛筆画は、絵を書きたいと思った人が、低コストで気軽に始めることができます。書きたい題材、鉛筆、消しゴム、画用紙があればよいので手軽なのが魅力ですね。
また、間違えたら簡単に消しゴムで消せるので、納得するまで何度でも修正できるのもよいところです。
鉛筆画で絵の基本を習得できる
鉛筆画は、色の濃淡を絵に落とし込む感覚がつかめるため、似顔絵を描くための入門編としておすすめです。
モノクロの鉛筆画は、鉛筆で濃淡が表現できるようになれば、カラーの表現もしやすくなります。例えば水彩画や色鉛筆画を描く際に、違う色を組み合わせたり、薄い色と濃い色を重ねたりしてグラデーションをつけるテクニックは、濃淡の仕組みが理解できるからこそ。
このように、鉛筆画には、絵における基本が習得できるメリットがあります。そのため、絵画、イラスト、マンガなど他の書き方にも応用することが可能です。まずは鉛筆画からスタートして、光が当たる部分と影になる部分をモノクロで表現できるように練習をしていきましょう。
鉛筆画に必要な道具
鉛筆画は、それほど多くの道具が必要ないため気軽に始められます。
鉛筆
鉛筆には、さまざまな種類があります。今回は似顔絵を書きやすい鉛筆の硬さについて紹介します。
鉛筆にはHBなどの記号が記されています。これは、次のように鉛筆の芯の硬さと黒の濃さを表しています。
・H・・・HARD(ハード)硬さ
・B・・・BLACK(ブラック)黒さ
鉛筆の芯の硬さや黒の濃さによって、10H〜10Bの段階がありますが、似顔絵を書くときに使用する鉛筆は3H〜6Bの種類だけで十分対応できます。
鉛筆の硬さを大まかに向けると、芯の固いH系と柔らかいB系があり、芯が固いほど薄くなり、柔らかくなるほど黒さが濃くなります。
鉛筆はデッサンを支える基本の道具です。芯の硬さや濃度によって表現が変わるため、1本だけの鉛筆で進めるのではなく、複数の硬さの鉛筆を使い分けながら進めていくことが大切です。メーカーによって、書き味や色味などが異なるので、自分の書き心地がよいものを選びましょう。
練り消し(消しゴム)
練り消しがあると便利です。普通の消しゴムだと、力強く擦ると消しすぎてしまうことがありますが、練り消しだと薄くしたいところを柔らかく消すことができ、表現の幅が広がります。
また、ホルダー型の消しゴムもあると便利です。消したい場所をピンポイントで消すことができます。
画用紙やケント紙
紙は画用紙かケント紙がよいでしょう。鉛筆の芯は黒鉛で出来ているので、表面がツルツルした紙は、筆先が滑ってしまいうまく書けない原因になります。
画用紙のように、表面がザラザラしているものの方が黒鉛が紙にうまく乗るため書きやすいです。
紙にグリッドを引くための定規
グリッドとは、縦と横均等に線を引くことで、絵の構図を見やすくするものです。そうすることで絵の失敗が少なくなり、感覚的に絵の中での物と物との距離感が掴みやすくなります。
グリッドは後から消せるように薄く書きます。鉛筆画を書く前に、対象となる写真と画用紙にグリット線をつけておくとよいでしょう。
鉛筆で似顔絵を書くコツ
リアルな似顔絵を人物画は静物画や風景画と比べて、難しいと感じる題材です。なぜなら、人の顔は骨格の動き、顔のパーツの作りなどがとても複雑で、リアルなタッチを追求するのが難しいからです。
ここからは、似顔絵を写真を見ながら書くコツと手順を解説していきます。手順を踏めば失敗も少ないので、ぜひ参考にしてみてください。
補助線・輪郭線をひく
補助線・輪郭線を始めに描くことで、絵のバランスをつかむ練習になります。
まずは輪郭線を書いていきましょう。輪郭線は人それぞれですが、卵のような丸を描くと失敗は少ないです。
次に、中心に補助線を入れましょう。この後のパーツの位置決めが楽になります。
位置を決める(目、鼻、口)
人の顔は、少しパーツの位置が違うだけで全く違う印象になってしまうほどデリケートです。似顔絵をリアルにするには、顔のパーツの配置がとても重要です。
「時間をかけて丁寧に描写したのに、なんだか似ていない…」という初心者に悩みは、目、鼻、口の各パーツの配置が似ていないのが原因かもしれません。それぞれのパーツの配置を丁寧に観察するのは、似顔絵を作成するときに大切なポイントです。
顔の各パーツの書き方
・目の書き方
人の目には、白や黒だけでなく様々な色彩があり、難易度が高いです。とはいえ、目を魅力的に書けるかどうかで、作品の良し悪しが決まるのも事実です。
目が細い人(一重まぶたの人)などは上のアイラインを1本太く書くだけで似てくる場合があります。そこまで細くない人の場合は、瞳を楕円に書くとよいかもしれません。
目がくっきりした印象の人(二重まぶたの人)は、二重の形も観察しましょう。上まぶたのどれぐらいの幅で二重があるのか、そういった部分もよく見てみるとよいです。
また、奥二重の人は目頭のどこから二重が始まっているのかよく観察してみると色々な形があることが分かります。
また、まつげを書き込むと目のリアルさがアップします。まつ毛の生えている位置や、毛の生えている方向をよく観察して、グッと印象的に表現しましょう。
・口の書き方
口は、顔の比率を決める要素の1つです。似顔絵なら、笑ったり、微笑んだり感情を豊かに表現することができる重要なパーツでもあります。
唇の縦のシワを生かして、口の立体感を出す方法もあります。唇は肌よりも色を濃くすることが多いです。そこで、消しゴムや練り消しゴムを使って、唇にツヤ感を加えて仕上げていきましょう。
影のつけ方のコツ
似顔絵をリアルに見せるには、顔の中の光と影を濃淡で表現して立体感を持たせるのがポイントです。そのためには、モデルの顔を頭の中で立体的にとらえます。どちらから光が当たって、どちらに影が出来ているのか注意深く観察しましょう。
一枚の写真だけで顔をとらえると、どうしても平面的な絵になりがちです。様々な角度から見た印象をとらえ、立体的な顔の構造をイメージします。
この方法に慣れてきたら、今度は実物を見て書くようにします。さらにレベルアップした鉛筆画が書けるようになりますよ。
さらに鉛筆画のクオリティをアップさせる方法
継続しよう
鉛筆画は、似顔絵のテイストの中でも特に難易度が高い描き方です。そのため、まるで写真のような似顔絵が描けるようになるには、何度も練習を重ねる必要があります。
ですが、「才能がないから練習しても無理かも…」と諦める必要はありません。リアルな似顔絵はデフォルメ調のイラストとは違い、描いた人の癖やオリジナリティが出にくいのが特徴。つまり、個人の才能に左右されにくい書き方なのです。
すぐに上達する書き方ではないので相応の努力が必要ですが、根気強く練習すれば誰でも上達していきます。少しずつコツをつかみ、楽しみながら絵の上級者になってくださいね。
作品を人に見てもらおう
作品のクオリティをアップさせる近道は、人に見てもらうことです。絵が好きな人に見てもらえば、自分とは違った視点で気が付かなかったことに目が向けられるようになります。改善ポイントを具体的に指摘してもらえるなら、それが励みにもなります。
作品展や公募展などがあれば、応募してみるのも手です。たくさんの人に見てもらえる機会があるだけで、絵を書くことへのモチベーションが上がります。
また、本格的に鉛筆画を学びたい人は、プロにデッサンの添削をしてもらえるサービスもあるので活用してみるのもよいでしょう。
まとめ
鉛筆画の魅力から書く手順までを紹介しました。鉛筆で似顔絵が書ければ絵の上級者になれること間違いなしです。
鉛筆画は絵の中でも取り組みやすく、水彩画やイラストなど、応用できるシーンはたくさんあります。技術を高めることで作品が上達していくと、絵を書くことが一気に楽しくなりますよ。
絵を得意だと感じている方も苦手だと感じている方も、才能に関わらず、何枚も書いていく中で上手くなっていきます。焦らずに継続していくことが大切ですね。
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