【2026】秋彼岸のお供え花ガイド!相場や選び方、おすすめのお花を解説
秋のお彼岸は、ご先祖様へ感謝の気持ちを伝える日本の年中行事です。
今回は、お彼岸の準備を進めるなかでも、お供え花(仏花)をテーマに、相場やお花の選び方、避けたほうが良いお花の種類などを紹介します。
この記事で分かること
- お彼岸にお花を供える意味
- お供え花のルール、お花の選び方、相場価格
- お供え花を贈るときにおさえておきたいマナー
マナーをおさえたお供え花を用意し、秋彼岸でご先祖様にスマートに感謝の気持ちを伝えてくださいね。
目次
秋彼岸にお花を供える意味とは
秋彼岸では、お墓やお仏壇にお花を供えますが、美しく飾るだけではない意味があるのをご存じでしょうか。
秋彼岸にお花をお供えする意味を解説します。
- 忍辱を学ぶ
- 禅定を学ぶ
- 諸行無常を学ぶ
忍辱を学ぶ
仏教には「六波羅蜜(ろくはらみつ)」という、生きているときに行う6つの修行の考えがあり、お花からはそのうちの「忍辱(にんにく)」を学びます。
忍辱とは、苦難を耐え忍ぶことです。
風雨など自然の過酷な環境に耐えて美しく咲くお花は、私たちが困難にぶつかっても清らかな心で生きていくお手本とされています。
禅定を学ぶ
「六波羅蜜」のひとつ「禅定」とは、心を静かに落ち着かせることです。
お墓やお仏壇に供える花がご先祖様ではなく、私たちのほうを向いていることからも分かるように、きれいなお花を見て心を静かに保つことを学びます。
諸行無常を学ぶ
諸行無常とは、この世のすべてのものは、一瞬も同じ状態にとどまることはなく、常に変化し続けていることを意味します。
どんなに美しいお花でも、時間の経過で枯れてしまいます。
そんなお花の姿から、人や物、心なども変化し続け、今を大切に生きることを学びます。
【秋のお彼岸】お供え花のルールと選び方
秋彼岸にお供えするお花には、いくつかルールがあります。
お花選びのポイントと合わせてご紹介します。
- お供え花の基本のルール
- お墓用のお花の選び方
- お仏壇用のお花の選び方
お供え花の基本のルール
秋彼岸のお花は、一対(2束)でお供えするのが基本です。
1束のお花の数は、3本や5本、7本など奇数で仕立てます。
お花の色に明確なルールはありませんが、白色や黄色、紫色、ピンク色、青色などの淡色にするのが一般的です。
故人が好きだった色を加えたり、亡くなって初めて迎える「初彼岸」でなければ、秋らしい明るい色を入れても問題ありません。
お墓用のお花の選び方
お墓に供えるお花は、屋外での傷みにくさと、遠目からの見栄えがポイント。
キクやケイトウのように、茎が太くて折れにくく、風で花びらが飛びにくい頑丈なお花がおすすめです。
お墓の花立に入れても沈まないよう、長さ50cm〜70cm程度のやや大ぶりで背が高くなるように仕立てます。
広い墓地や霊園で見劣りしないよう、ある程度のボリュームや華やかさも要チェック。
正面から見て、美しいひし形や三角形になるよう仕立てられた花束を選びます。
お仏壇用のお花の選び方
お仏壇に供えるお花は、日持ちとコンパクトさがポイント。
エアコンの風や乾燥に強く、花粉でお仏壇を汚さないようなお花が向いています。
カーネーションやキク、リンドウなどが長持ちします。
サイズは、お仏壇にお供えしやすいよう、30cm〜50cm前後のややコンパクトな花束がおすすめ。
お花の形は、後ろを平らにし、前に向かって段々に生ける「三方見」が一般的です。
お供えに不向きなお花の特徴は?
お供えのお花は、いくつか避けるべきとされる特徴があります。
不向きなお花の特徴をまとめました。
- トゲのあるお花
- 毒のあるお花
- つる性のお花
- 落下しやすいお花
- 花粉が落ちやすいお花
- 香りが強すぎるお花
トゲのあるお花
バラのようにトゲのあるお花は、お供え花には不向きとされています。
トゲで触れたものに傷をつけることから、殺生を連想させるためです。
故人がバラ好きでお供えに用いたい場合は、バラのトゲをカットして使うと良いでしょう。
毒のあるお花
毒性のあるお花は、「毒を盛る」と捉えられ仏の場を乱すため、お供えには不向きです。
彼岸花やアジサイ、シャクヤク、スイセンなどは、避けたほうが無難です。
つる性のお花
つる性のお花は、つるが絡みつく様子が未練を連想させ、故人の成仏の妨げになるとされます。
アサガオやクレマチスなどは、お供え花には不向きです。
落下しやすいお花
落下しやすいお花や日持ちがしないお花は、死を連想させるため、お供え花には使用しないのが一般的です。
椿、サザンカ、ムクゲなどは注意が必要です。
花粉が落ちやすいお花
ユリのように、お供え花として最適な色のお花でも、花粉が落ちやすいものは注意が必要です。
落ちた花粉がお墓やお仏壇を汚してしまうためです。
花粉はおしべについているため、花粉が落ちやすいお花をお供え花に活用する場合は、あらかじめおしべを摘んでおきます。
香りが強すぎるお花
カサブランカやキンモクセイ、オミナエシなど香りが強いお花も避けたほうが無難です。
お供えのお花は、お線香の香りの妨げにならないような、香りの控えめなものを選びます。
秋彼岸のお供えにぴったりのお花5選と花言葉
秋彼岸のお供え花におすすめのお花を花言葉と一緒にご紹介します。
- 菊
- リンドウ
- ケイトウ
- ユリ
- 胡蝶蘭
菊
お供え花、仏花の王道である菊は、切り花でも長持ちするため好まれることが多いお花です。
白色や黄色が定番ですが、最近では少しモダンな印象のあるピンポンマムという品種も人気です。
ピンポンマムの淡いピンクやオレンジは、大人しさと華やかさのバランスが良く、お供え花にぴったりです。
【菊の花言葉:高貴・高尚・高潔・あなたを愛するなど】
リンドウ
秋に開花期を迎えるリンドウは、落ち着いた青紫色が美しく、秋彼岸のお供えにぴったりです。
花粉がほとんど落ちず、花持ちが良いこともおすすめポイントです。
【リンドウの花言葉:正義・誠実・あなたの悲しみに寄り添うなど】
ケイトウ
秋の雰囲気にぴったりな温かみのある暖色系で、秋彼岸にはケイトウも人気です。
暑さに強く枯れにくく、切り花にしたときの水質の悪化にもある程度耐えるタフさがあります。
花のように見える部分は茎が変形したもので、花びらはなく、花粉が飛びにくくお墓やお仏壇を汚す心配もいりません。
【ケイトウの花言葉:誠実・おしゃれ・あせない愛など】
ユリ
豪華ながらも上品な佇まいのユリは、日持ちも良く、秋彼岸のお供え花に重宝されるもののひとつです。
香りがやや強いため、室内のお仏壇よりも屋外のお墓に供えるのに向いています。
花粉が落ちやすいため、あらかじめおしべを摘んでおくことをおすすめします。
【ユリの花言葉:純潔・無垢・高貴など】
胡蝶蘭
お祝いで用いられることが多い胡蝶蘭ですが、高貴で上品な印象があり、秋彼岸のお供え花にも使えます。
花粉が落ちず、香りもほとんど気にならず、長持ちするという3拍子が揃っています。
白を基本に、淡い紫や淡いピンクを選ぶと良いでしょう。
【胡蝶蘭の花言葉:清純(白)、純粋(白)、純粋な愛など】
お彼岸のお供え花の相場や購入場所別の特徴は?
秋のお彼岸に供えるお花の相場価格についてまとめました。
購入する場所によって、価格や注文のしやすさなども異なるため、予算やシーンに合うものを選んでみてください。
- 秋彼岸のお供え花の相場価格
- スーパーで買うお供え花の特徴
- ホームセンターで買うお供え花の特徴
- お花屋さんで買うお供え花の特徴
- 墓地や霊園で買うお供え花の特徴
秋彼岸のお供え花の相場価格
日常のお供え花(仏花)の相場価格は、1束400円〜800円程度、一対で800円〜1,500円程度です。
秋彼岸の場合は、日常のお供え花よりも日持ちや豪華さが求められるため、少し高くなる傾向があります。
秋彼岸のお供え花は、1束1,000円〜4,000円前後、一対で2,000円〜8,000円程度が相場です。
スーパーで買うお供え花の特徴
スーパーのお花コーナーでも、秋彼岸用にお供え花が販売されることがあります。
系列店で一括仕入れすることが多いため、価格は安くなる傾向にあり、費用をおさえたいときに便利です。
お供え花向きのお花を3本や5本でセットにまとめて販売されていることが多く、組み合わせや長さの変更ができないのがデメリットです。
ホームセンターで買うお供え花の特徴
ホームセンターのお花コーナーのお供え花も、スーパーと同じく一括購入で仕入れコストがおさえられているため、販売価格も安くなる傾向があります。
販売形態もスーパーと同様でデメリットもありますが、切り花延命剤や花立、お線香など秋のお彼岸に必要なアイテムをまとめて購入できるメリットもあります。
お花屋さんで買うお供え花の特徴
お花屋さんは個人でお花を仕入れているケースが多く、販売価格がスーパーやホームセンターのお供え花よりも少し高くなる傾向があります。
価格はやや高くなりますが、花持ちが良かったり故人の好きな花を組み合わせたり、シーンに合うようにアレンジできるのが大きなメリット。
そのままお供えできるように、バランスをみてまとめてくれるのも嬉しいポイントです。
墓地や霊園で買うお供え花の特徴
大きな墓地や霊園では、お供え用のお花を販売していることがあります。
お花屋さん同様に個人仕入れが多く、販売価格はスーパーやホームセンターよりも少し高くなりがちです。
すぐに生けられるよう、長さが調整されていることが多く扱いやすいのが特徴です。
遠方からのお墓参りで、荷物を減らしたいときにも便利です。
秋彼岸にお花を贈りたいときの相場やマナー
遠方に住んでおり、実家や義実家のお参りに行けない場合や、親しかった友人や知人のご遺族、お世話になった方のご遺族にお花を贈りたい場合は、どのようにすれば良いのでしょうか。
秋彼岸にお花を贈るときの相場やマナーをまとめました。
秋彼岸に贈るお花の相場
秋のお彼岸にお花を贈る場合、費用相場は3,000円~5,000円程度です。
お花そのものを贈るだけでなく、「御花代」や「供花料」としてお金を包むこともあります。
お花を贈るタイミング
お花は、秋彼岸の前日から初日である「彼岸入り」の午前中までに届くように手配するのがベスト。
手渡しできず配送する場合は、あらかじめ連絡を入れて、受け取れる日時を確認しておくと安心です。
生花店が混みあう可能性も考え、少し早めに予約注文しておくことをおすすめします。
秋彼岸にお花を贈りたいときのお花のスタイル
秋彼岸でお花を贈る場合、お花のスタイルを選ぶ必要があります。
お花のスタイルは、主に花束・フラワーアレンジメント・プリザーブドフラワーの3つです。
- 花束
- フラワーアレンジメント
- プリザーブドフラワー
花束
生花の花束は、豪華な印象があります。
生花店によっては、お墓やお仏壇に供えやすいよう、同じ組み合わせのものを2つセットで用意してくれるところもあります。
フラワーアレンジメント
アレンジメントは、吸水スポンジに挿してあるため、花瓶を洗ったり、水替えの手間が不要なことで重宝されます。
お仏壇の周囲にお供えしやすいサイズを選ぶことがポイントです。
プリザーブドフラワー
プリザーブドフラワーとは、生花に特殊加工を施し、お手入れをしなくても長期間保存ができるお花です。
しかし、紫外線を受けると色が褪せてしまうため、お墓用ではなく、お仏壇用のお供え花として贈るのがポイント。
手入れをしなくても良い便利さと、お仏壇の中に供えやすいサイズが選べる特徴があります。
こまめな手入れが難しい高齢者の家庭に贈るのにおすすめのスタイルです。
まとめ:秋彼岸は心を込めてお花をお供えしよう
秋彼岸は、マナーを守りつつ、秋らしさを感じる美しいお花をお供えしたいものです。
故人を思いながら供えられるお供え花、仏花はとても美しいものです。
とはいえ、お墓参りやお仏壇のしつらえなどで無理をする必要はありません。
秋彼岸で最も大切なことは、ご先祖様を敬う心です。
自分のできる範囲で供養の気持ちを示すことをおすすめします。
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