和装の結婚式におすすめ、和風スタイルのウェルカムボード
ウェディングドレスだけでなく、白無垢や色打掛などの日本伝統の婚礼衣裳って憧れますよね。和風スタイルをテーマにした結婚式というと格式が高く、厳粛なイメージがありますが、モダンな和風ウェディングを楽しむカップが増えています。受付やウェディング会場の入り口に飾るウェルカムボードも和をテーマに用意してみませんか。
和風スタイルのウェルカムボードを準備する時の注意点
和風のウェルカムボードをつくったり、購入するその前に固めておいてほしいイメージやこだわりポイントをご紹介します。
カジュアルorフォーマル? どのような和風ウェディングを叶えたいか話し合う
結婚式をすることに決めたら、まずはどのようなテーマ・コンセプトで臨むかをおふたりでしっかり話し合うことから始まります。
挙式は神前式スタイルで厳かに執り行うのだから披露宴も和を取り入れたいけれど「ザ・和風ウェディング」はちょっと嫌
純和風の結婚式にして、伝統的な和の世界を楽しみたい
ゲストにおしゃれだね!って褒められるようなカジュアルな雰囲気も楽しめる、ポップな和風ウェディングにしたい
こんな結婚式にしたいとイメージを具体的にする必要はありませんが、和のどのようなところが好きか、嫌いかを書き出してみるだけでもどのようなことをしたいのか見えてきます。
結婚式を挙げる季節の要素を取り入れる
和風スタイルの結婚式をより思い出深いものにするアイデアのひとつが、季節感を取り入れることです。
<季節を感じさせるものの一例>
春…桜、菜の花、牡丹(ぼたん)、芍薬(しゃくやく)、たんぽぽ、ひなまつり、イチゴ、ハマグリ
夏…朝顔、うちわ、かき氷、金魚(すくい)、西瓜、扇子(せんす)、七夕、夏祭り、入道雲、花火、風鈴、ホタル、浴衣
秋…彼岸花、金木犀(きんもくせい)、秋桜(こすもす)、紅葉、いちぢく、赤とんぼ、月見、栗、ブドウ、運動会
冬…山茶花(さざんか)、梅、水仙、南天、千両、雪だるま、雪、羽子板
パーティ会場の装飾やウェディングブーケに季節のお花を取り入れる場合は、お花を担当するスタッフやフローリストに少し多めに花材を準備してもらってウェルカムボードに飾るのもアイデアです。また、ウェルカムボードに似顔絵の準備を検討しているおふたりなら、フルーツや生き物、その季節ならではの行事を背景に表現してもらうのも素敵です。
和装の前撮り写真を有効活用する
結婚式準備の一環としてスタンダードになりつつあるのが、前撮り写真です。前撮り写真は、例えば結婚式当日はタキシードとウェディングドレス・カラードレスなどの洋装だけれど、和装での思い出もしっかり残したいという両方の夢を叶えられることが最大の魅力です。
また、挙式は白無垢、お色直しでカラードレスという和と洋の両方の装いを楽しまれる花嫁さんも増えていますが、色打掛や引振袖などの白無垢以外の和装を着てみたかったという花嫁さんが、その憧れを叶えるためにフォトスタジオで和装撮影を楽しんでいます。ウェルカムボードでは写真を大きく引き伸ばして活用したり、似顔絵師に写真を見せて似顔絵ウェルカムボードを依頼するという方法もあります。
和風スタイルのウェルカムボードの飾りにはこんな素材がぴったり♪
ウェルカムボードを和風スタイルにアレンジできるおすすめ素材をご紹介します。
つまみ細工
出典:pinterest
つまみ細工は、正方形にカットした生地を折り紙と同じように折ったり、つまんだりしていくことで形づくる、日本に古くから伝わる伝統文化のひとつです。素材の丈夫さから絹織物が使われることが多く、ふっくらとした優しい手ざわりも人気です。
千代紙・和紙
出典:pinetrest
和紙で作られる千代紙は、洋紙で作る折り紙と違って和柄があしらわれているのが一般的で、ひだを作って扇のように広げるとそれだけで素敵なオーナメントに。同系色で揃えてコーディネートすることで和ならではの雅な世界が楽しめます。
切り絵
出典:pinetrest
シルエットの陰影が美しい「切り絵」は、一枚の紙を切り抜いて作品へと昇華させていく絵画手法のひとつです。黒い紙を使用した切り絵が主流でしたが、最近ではビビッドカラーの紙を用いた切り絵も人気で、和風でありながらモダンな世界観が楽しめます。
水引
出典:pinterest
ご祝儀袋などに多く用いられる水引は、和紙製の紐のようなものえ、結び方や用いる本数によって意味が異なります。水引は、3本、5本、7本、10本を使用することが多く、10本は1としてカウントされることから、奇数を用いると言われています。色や種類も豊富なので、その水引細工としても人気です。市販の水引細工を用いて、インパクトのある和風ウェルカムボードにすることも!
飾り紐
出典:pinterest
飾り紐とは、着物が着崩れしないように帯に巻く紐のことで、今では着物だけでなく、小物やヘアアクセサリーとしても用いられています。飾り紐には結び方によって意味も異なります。お花のようなかわいらしい形をした「吉祥結び」の意味は、幸福・健康。写真のような吉祥結びにも似た「菊結び」は、長寿への願いが込められています。
その他にも二重に叶うという意味がある「二重結び」、絆や結びつきを意味する「あげまき結び」などがあります。
ウールレター
出典:pinterest
ウールレター(wool letter)は、その名称通り、毛糸で作る文字のこと。ワイヤーで形を作ってそこに毛糸を巻きつけていくか、リリアン編み機という手芸用品店などで購入することのできるグッズを使って筒状に毛糸を編み、編み終えた毛糸の中央に針金を通して自由自在に形を作る方法もあります。おしゃれな花嫁さんたちの間で大人気のDIYアイテムです。
つれそひ守・よりそい守(夫婦守)
出典:pinterest
和の結婚式で有名な東京で神社、乃木神社で授かることのできるお守りが人気です。色打掛の柄をモチーフにした「つれそひ守」と、白無垢をモチーフにした「よりそひ守」の2種類があり、そのかわいらしいビジュアルのお守りをウェルカムボードに添えるように飾ります。
和装姿のおふたりを描いた似顔絵ウェルカムボードもおすすめです
おふたりの似顔絵をウェルカムボードにして飾るのも根強い人気です。例えば「似顔絵グラフィックス」という、多くの似顔絵師が所属する専門店のオーダー方法は、好みの似顔絵師と描いてもらうサイズを選び、おふたりの写真とメッセージなど入れる文字を選ぶだけ。
結婚式の準備は当日が近づくにつれてウェディング会場からの宿題で忙しくなり、小物作りにさける時間が徐々に減ってきてしまいます。そんなときはプロの力を借りることも念頭においてウェルカムボード作りを検討するのも一案です。
先輩カップルが作った、和風スタイルの似顔絵ウェルカムボード
作成似顔絵師:ArtMon
和風スタイルのウェルカムボードというと「寿」「縁」などの日本語のメッセージがポピュラーですが、モダンな感じに仕上げるなら「HAPPY WEDDING」などの英語のメッセージを添えるのがおすすめです。カラーもくすみ系を用いることで、とってもおしゃれな雰囲気に。背景に描いた桜などの季節のお花がおふたりの似顔絵を引き立てています。
作成似顔絵師:しーこ♪
上記と同じく英語のメッセージを添えておしゃれにかわいらしく仕上げた作品です。紋付袴と白無垢という日本伝統の婚礼衣裳ってとても憧れますが、主な色は白と黒の2色なのでともするとシンプルに収まりがちです。背景にピンクなどポップな色を用いることで今どきな和風のウェルカムボードにすることができます。
作成似顔絵師:上月
こちらは、和の婚礼衣裳ではなく、浴衣姿のおふたりを描いた似顔絵ウェルカムボードです。花火大会や夏祭りなど、おふたりの思い出の写真をベースに会場のテイストに合わせておしゃれに作ることもできるのが似顔絵ウェルカムボードの魅力です。
作成似顔絵師:藤井ゆき
和の婚礼衣裳の中でも、白無垢の上から羽織る色打掛や振袖や引振袖など、色が華やかな着物はそれだけでとても目を引くウェルカムボードを仕上げることができます。和装の世界では「末広がり」という名称を持つ扇子を小物に、似顔絵師の遊び心で「夫」「妻」という言葉を添えたりと写真を忠実に描くことも、似顔絵師のセンスを楽しむのもいいですね。背景にはコンフェッティという紙吹雪の様なドット柄をちりばめてさらに楽しい雰囲気に。
手作り感あふれる似顔絵ウェルカムボードを依頼する時のポイント
似顔絵ウェルカムボードを作る時には、ベースとなる写真を送りますが、その際には着物姿のおふたりの写真を送るようにしましょう。白無垢や色打掛をお召しになった前撮り写真があればベストですが、ない場合は、普段着のおふたりの写真に加えて、インスタグラムやピンタレストを見て「こんな和装を着てみたい」という衣裳を保存しておきます。小物なども同じようにいいなと思うものを厳選して、資料として似顔絵師に送ることで素敵な作品を作ってもらうことができます。
まとめ
和風スタイルの似顔絵ウェルカムボードの魅力は、なんといっても着物の華やさが絵に残すことができることです。
白無垢の場合は、結婚式を挙げる季節のお花や草木などを背景にすることで「この時期に結婚式をしたんだよな」とウェルカムボードを眺めるたびに感動の余韻に浸ることができます。
また、和の小物をモチーフにした手作りウェルカムボードもとっても素敵な思い出に。結婚式を終えた後も飾っておける作品作りをぜひ楽しんでくださいね。
似顔絵グラフィックスの似顔絵ウェルカムボード
結婚式会場で、ゲストをお迎えするウェルカムボード。
あなたのことをよく知っているゲストだからこそ、「似てる!」と評判に。
結婚式が終わっても、家に飾ればいつでもあの時の気持ちが蘇ります。