デフォルメの技を深く知れば似顔絵が上手く描ける!描き方のポイントを解説
キャラクター調の可愛らしいものからコミカルなものまで、さまざまな表現ができるデフォルメの似顔絵。モデルの個性を引き出せる素敵なイラストを自分で描いてみたいとは思いませんか?
しかしいざ描いてみると、「なんだか似てない…」「可愛くない…」というお悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。実はデフォルメ似顔絵の描き方には、意外なポイントがあるんです。今回の記事では、デフォルメ似顔絵を描くコツを伝授し、うまく描けない方のための解決策を解説します。
目次
デフォルメの似顔絵ってどんなイラスト?
デフォルメの似顔絵は、少ない線でさらっと描いたように見えますが、見た目ほど単純ではありません。輪郭やパーツの線、影の表現が少ない分、似せるためのポイントがたくさん詰まっています。
そこで、まずはじめにデフォルメの似顔絵とはどんなイラストなのかを解説します。デフォルメの似顔絵の概要を押さえておくと実践でも描きやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
デフォルメ=変形・強調
デフォルメとは、美術において対象を「変形」させる描き方のこと。その中でも、いわゆる皆さんがイメージされている一般的なデフォルメでは、対象の特徴を「強調」するという意味を持ちます。
つまりデフォルメの似顔絵とは、モデルの顔の特徴を強調したり、身体の頭身を変えたりしたイラストのこと。そのため、実際の写真とは大きく異なる仕上がりになります。
デフォルメ⇔リアル
同じ似顔絵でも、デフォルメの似顔絵と写実的でリアルな似顔絵には対極的な特徴があります。デフォルメの似顔絵は対象の変形させるのに対し、リアルな似顔絵は対象をそっくりそのまま模写します。
絵の初心者の方がデフォルメの似顔絵を描くと思うように仕上がらない理由のひとつに、この概念を知らないことが挙げられます。似顔絵を似せようとして模写してしまっている方は多いもの。そのまま模写する描き方では、デフォルメのテイストには仕上がらないのです。
似顔絵を描く際には、「デフォルメ⇔リアル」というふうに、二つのテイストはほぼ反対のものであることを押さえておきましょう。似せるために模写しないという考え方を受け入れるのは少し難しいかもしれませんが、上達のための第一歩になります。
アニメキャラクター風やコミカルな作風が一般的
似顔絵にもさまざまな作風がありますが、デフォルメテイストではアニメキャラクター風の可愛らしいもの、そして芸能人の似顔絵で多く見られるコミカルなものが一般的です。
アニメキャラクター風の似顔絵は、2~3頭身で頭を大きめにとり、顔の特徴を簡単に描いて可愛らしく仕上げたものが多いです。そっくりそのまま模写する必要がないため、初心者の方でも比較的簡単に描けるでしょう。
特徴をコミカルな作風の似顔絵は、モデルの特徴を最大限に強調して、ユーモラスに仕上げたものが多いです。もともとリアルな模写が得意な方は、パーツの特徴を誇張して変形させてみると、いつもと違った雰囲気で仕上がりますよ。
自分でデフォルメ似顔絵の描く手順
それでは、実際に自分でデフォルメの似顔絵を描いてみましょう!紙とペンだけで簡単に描ける方法をご紹介します。似顔絵を初めて描く方は意外に感じる部分もあるかもしれませんが、とりあえず手順通りに描いてみてください。
はじめはとりあえず実践するのが大切です。自分の癖や欠点が見えるので、まずはそこを洗い出してみましょう。
モデルの写真を数枚用意して観察する
まずはじめにモデルをよく観察していきます。モデルをいろんな角度から写した写真を数枚用意しましょう。正面と横、可能であれば斜めから写した写真があると理想的です。
モデルの輪郭・髪型、そしてパーツの位置・特徴をしっかりと観察してください。離れ目だったり分厚い唇だったり、モデルによって個性はさまざま。顔全体を捉えるのではなく、顔の部位ごとに分けて構造を捉えるように意識しましょう。
輪郭・髪型を描く
それでは実際に紙に描いていきます。まずは似顔絵の額縁となる輪郭・髪型からスタートです。写真から捉えた特徴を再現しましょう。輪郭は、丸顔の方なら丸く、顎が細い方なら緩やかな逆三角形といったふうに、簡単な線で描いてみてください。
髪型は、たくさんの線を使って描く必要はありません。大枠を描いたら、毛流れを数本の線で描くだけで充分です。一発で線を入れるのが難しければ、最初に鉛筆で薄く髪型を描き、シルエットが決まったらペンを入れて下描きを消すと良いでしょう。
パーツの位置を決める
パーツを描く前に、どこに配置するかをしっかり決めておきます。パーツそれぞれの特徴がしっかり描けていなくても、配置さえ捉えられていればかなり似せることができます。そのため、この作業は丁寧に行いましょう。
写真の顔の輪郭と紙に描いた輪郭を照らし合わせ、写真と比率が同じになるよう鉛筆で薄く目印を入れてください。また、パーツの大きさも重要です。丸や楕円で目印をつけておくと、実際にパーツを描くときに迷わずに済みます。
パーツを入れる
それではパーツを入れて似顔絵を完成させましょう。先ほど目印を入れた部分に、特徴を再現したパーツを描いていきます。初心者の方は、別の紙でパーツを描いて練習しておくとスムーズです。
入れるパーツの描き方は自由。目や口を丸や線だけで描いても大丈夫です。つぶらな目が特徴のモデルなら、ポツンと点を描くだけでも良いです。目印を入れた場所に忠実に描くことを意識してください。
パーツが描けたら、ほくろなどのチャームポイントをプラスします。ほてった頬が魅力的なモデルなら、点や丸で頬を入れるのも可愛いです。特徴的な部分を入れ終えたら、似顔絵の完成です!
デフォルメ似顔絵が似ていない…理由と解決策を解説
実際に似顔絵を描いてみて、仕上がりはいかがでしたか?「なんとなく似てるかも!」と感じた方もいれば、あまり似せられなかった方もいるのではないでしょうか。そこでここでは、実際に描いた似顔絵を観察しながら似ていない原因を探っていきましょう。
パーツの配置・大きさが合っていない
似顔絵が似ていない場合のほとんどは、パーツの配置・大きさが捉えられていないことが原因です。クイズ番組で、顔のパーツだけの写真から人物を当てる問題が出されるのを見たことはあるでしょうか?特徴的なパーツの持ち主でも、ちゃんと配置されていないと誰なのかがあまり分かりませんよね。
パーツの位置や大きさは、人間の顔を認識するのにおいてとても重要な役割を持っています。もし描いた似顔絵が全体的に似ていないと感じる方は、パーツの位置を決める段階で修正すると良いでしょう。
さらに個性を引き出したい場合は、特徴をしっかりと誇張するのもおすすめ。例えば、離れ目であればさらに目を離して配置したり、分厚い唇であればさらに大きく描いたりしてみてください。誇張の具合が強くなるほどコミカルなテイストになりますが、実際に描いてみてバランスを見ながら調整してくださいね。
輪郭・髪型が似ていない
輪郭と髪型は、顔の額縁の役割をなす部分。枠の形が捉えられていないと、顔のパーツの位置も変わってきてしまいます。パーツの配置を修正しても似せられない場合は、その前段階の輪郭・髪型を修正してみてください。
顔を立体的に捉えていない
パーツの絵は簡単に描いてOKと述べましたが、特徴を少しでも再現していることが前提。「なんとなく似ている気はするけどちゃんと似ている実感がない」という方は、パーツの特徴をしっかり描けていないかもしれません。
写真を再度観察してみましょう。正面からの印象だけでなく、いろんな角度からパーツを立体で捉えるのが大切です。例えば、正面から見ると小さくて丸い鼻も、横から見ると高さがある場合があります。その際、鼻先を丸く描いた上に線で鼻筋の線をプラスするといったふうに、立体でとらえた印象を再現すると良いでしょう。
デフォルメ似顔絵を自分で描くのは難しいなら…プロの絵師におまかせ!
簡単なデフォルメの似顔絵も、いわばアートのひとつ。実際に似顔絵を描いてみてもうまくいかない方もいらっしゃいますよね。「大切な人に似顔絵をプレゼントして想いを伝えたいけどやっぱり絵は苦手…」という方でも大丈夫。プロの似顔絵師に制作を依頼すれば、クオリティの高い仕上がりの似顔絵を作ることができます。
そこでここでは、似顔絵グラフィックスに所属するデフォルメテイストの作風の似顔絵師をご紹介します。プロの絵師のイラストは自分で描く時の参考にもなるので、ぜひ作品をお楽しみください。
アニメキャラクター風のTheデフォルメ「しーこ♪」
アニメキャラクターのような可愛らしいテイストで、温かい仕上がりが魅力の似顔絵師「しーこ♪」。少ないタッチで「似ている!」と思えるイラストの中には、特徴を的確に捉えるデフォルメテクニックが詰まっています。
可愛らしさと誇張のバランスが絶妙「レンズ」
モデルの特徴を強調しながらもコミカルになりすぎず、可愛さをしっかりと表現する似顔絵師「レンズ」。影の使い方や色使いでリアルさのエッセンスをプラスした技がプロならでは。
まとめ
あえてモデルの特徴を変形させて、個性を豊かに表現できるデフォルメの似顔絵。ちょっとしたテクニックで、自分でも似ている似顔絵が描けるのです。練習するうちにあなたのオリジナルの作風が出来上がっていくので、ぜひたくさんのモデルを描いてみてください。
似顔絵グラフィックスでは、見る人の心が和むデフォルメ似顔絵の作成を承っております。所属する似顔絵師は総勢21名。豊富な作風の中から、あなたのピン!と来るテイストの絵師が必ず見つかります。
似顔絵グラフィックスの似顔絵プレゼント
大切な人に世界で1つの似顔絵をプレゼントしませんか?
似顔絵グラフィックスはおしゃれで可愛い似顔絵を作成いたします。
人気似顔絵師の中からお気に入りの似顔絵師を選んで、ネットで簡単注文。