還暦祝いののし(熨斗)はどうする?水引の種類や用途も解説!
「還暦祝いの熨斗や水引はどうしたらいいかわからない」
「何から覚えたらよいのかわからない」
お祝いごとの歴史は諸説あるので難しく、悩んでしまうことがあると思います。
還暦は大切な記念日だから、きちんとした形式でお祝いしたいものです。
今回の記事では、還暦祝いにつける熨斗や、水引の種類などをご紹介しています。
目次
「熨斗(のし)」と「水引」について
ここでは、熨斗と水引の用途や種類などをご紹介します。
間違えがちな点も解説しているので、合わせてご覧ください。
熨斗(のし)
熨斗は、慶事の贈り物や贈答品につける飾りです。
日本では、古くからアワビが縁起物と言われていて、熨斗の部分に使用されていました。
アワビを薄くそいで干し、伸ばしたものを使用していたのです。
干しアワビを簡略化したものが、熨斗紙の右上についている、長六角形の印です。
そもそも熨斗紙とは
熨斗紙とは、水引と熨斗を印刷した紙のことで、略式の贈答体裁です。
諸説ありますが、略式なので、大切な贈り物をするときに熨斗紙を選ぶと、失礼にあたる可能性があります。
水引
水引は、贈答品の包み紙に掛ける飾り紐を指しています。
こよりに水のりを引いて乾燥させたのち、紅白や金銀などに着色して作られています。
諸説ありますが、水引の起源は飛鳥時代だと言われており、歴史の古い飾りです。
当時の遣唐使が隋に渡って帰ってくる際、飛鳥時代の貢物に、紅白に染められた麻紐が掛けられていたと言われています。
当時、紅白の麻紐は高級な口紅を塗料にしていました。
水引の種類や用途をチェック
水引は複数の種類や用途があり、長寿祝いをする機会がない人は、混乱する可能性があります。
水引の色は、以下をチェックしてください。
赤と白
赤と白は、お祝いごと全般に用いられる水引です。
一般的に紅白と呼ばれている水引は、赤と白の水引を指しています。
そのため、便宜上、当記事では赤白の水引のことを「紅白(赤白)」と呼称します。
紅白
紅白は、皇室でのお祝いごとに使用される水引です。
販路が限定されているので、ほとんど見ることはできません。
紅白と呼ばれていますが、濃い緑色をしているので、染めあがった水引は黒と間違える色味です。
金赤
金赤は、門松の飾りや神札など、用途が限られた水引です。
ほかの水引とは違っていて、金が5本すべてくっついています。
還暦祝いで掛ける水引の種類や表書き
ここでは、還暦祝いの贈り物に掛ける水引の種類や、表書きをご紹介します。
水引や表書き、熨斗に関して疑問があるときは、以下を参考にしてください。
還暦祝いでは蝶結びの水引が一般的
▲蝶結びの水引
還暦祝いでは、蝶結びで紅白(赤白)の水引を選ぶことが一般的です。
還暦は人生で一度ですが、長寿祝いの視点を持つと、繰り返しても問題のないお祝いごとだからです。
「一生に一度」の言葉に注目すると、結び切りの水引を選びそうになるので、上記の理由を覚えておくとよいでしょう。
紅白(赤白)の水引を選ぶ理由は、お祝いごとであることと、赤ちゃんに戻るといった還暦の考え方からです。
60年は、干支(十干十二支)が一巡して生まれた年の干支に戻る年なので、そのことから「赤ちゃんに戻る」と言われています。
還暦祝いの表書きは何を選ぶ?
還暦祝いにふさわしいと言われている表書きは、以下の種類です。
・寿
・御祝
・祝 還暦
・寿還暦
・還暦御祝
還暦祝いのときは、一見、長寿祝いだとはわからない、「寿」や「御祝」などの表書きでも問題ありません。
一般的には、「還暦御祝」や「祝 還暦」などが選ばれているので、該当の表書きを選ぶと、本人に伝わりやすいです。
あらたまった書き方をすると堅苦しさを感じるなら、「ありがとう」のようにラフな言い回しを使っても問題ありません。
還暦祝いに名前を入れる方法
以下でご紹介しているのは、還暦祝いを贈る際、紙に名前を書く方法です。
人数により対応方法が異なるので、以下をご確認ください。
・贈り主が1人のとき
表書きの中央下部にフルネームで1人分の名前を書きます。
・贈り主が2人のとき
右から順に、年長者や格上の方を書いていきます。
友人同士のように、関係に差がないときは、五十音順で名前を書いてください。
夫婦で贈るときは、中央に夫の名前を書きます。
夫の左側に妻の名前を書きましょう。
・贈り主が3人以上のとき
格上の方や年長者を中央に書きます。
続けて、左側に並べてほかの名前を書きましょう。
・贈り主が4人以上のとき
代表者を表書きの下部中央に書きます。
代表者の左側に「他一同」と小さく書き、別紙に全員の名前を書きましょう。
・会社名を入れるとき
贈り主の右側に会社名を小さく書きますが、株式会社や会社名を省略せず書きます。
部署名まで省略せずに書きましょう。
内熨斗(のし)と外熨斗はどちらを選ぶ?
還暦祝いの熨斗は、内熨斗でも外熨斗でも問題ないと言われています。
内熨斗と外熨斗にはそれぞれメリットがあるので、以下をチェックしてください。
・内熨斗について
贈り物に熨斗をかけてから包装紙で包みます。
すぐに表書きが見えないので、誰から贈られてきたのかわかるのは、包装紙を開けてからです。
包装紙で包まれているので、配送の途中で熨斗が汚れることを防げます。
そのため、還暦祝いを配送すると仮定して、内熨斗をオススメしていることがあります。
・外熨斗について
包装紙の上に熨斗をかけることです。
直接渡すときは、贈り物の内容がわかりやすい外熨斗を選ぶと親切です。
表書きがすぐにわかるので、誰がどのような目的で贈ってきたものなのかすぐにわかります。
▶還暦祝いを贈るとき、合わせてメッセージを贈りませんか?
【還暦祝いのメッセージ】感動してもらうコツと例文を紹介!の記事も合わせてチェックしてください!
大切な人の還暦祝いなら似顔絵がオススメ
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まとめ|還暦祝いに熨斗をつけて贈ろう
還暦祝いにつける熨斗や、水引の種類などを解説しました。
お祝いごとの歴史は古く諸説あるので、難しい内容もあることをおわかりいただけたと思います。
しかし、そのような形式になった理由を理解しておくと、何を選べばいいのかわかるはずです。
熨斗や水引の種類を覚えておき、失礼のないようにお祝いをしたいものです。
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