正直しんどい!なぜ結婚祝いを送るの?慣習から最近の傾向までご紹介
友人から結婚式の招待を受けたとき、お祝いの気持ちと同時に結婚祝いやご祝儀のことが頭をよぎってしまう方も多いのではないでしょうか。
友人へのご祝儀の相場は3万円と言われており、一般常識のようになっています。
しかしながら、3万円という金額は決して小さくありません。
結婚する人が多いと、ご祝儀だけで一年の間に数回の出費になることもあり、あなどれないですよね。
それではいつから「友人には3万円包む」という習慣がはじまったのでしょうか。
今回は結婚式の歴史からご祝儀について紐解き、最近の傾向なども合わせて解説します。
目次
ご祝儀や結婚祝いのこれまで
ご祝儀や結婚祝いはどのような経緯をたどって、現在のような形になったのでしょうか。
そこには、日本の時代的背景と結婚式に参加する招待客側の想いがあります。
ここからは、ご祝儀や結婚祝いの歴史を解説します。
結婚式とご祝儀の歴史
結婚式が現在のような形になったのは、明治33年にのちの大正天皇と皇后が神前式を執り行ったのがはじまりだと言われています。
庶民は、戦前までは自宅で結婚式を行うのが主流でした。
自宅婚が盛んだったころのご祝儀は現金ではなく、「式の主催者に負担がかからないように」という招待客側の想いから持ち寄られた、食べものや飲みものだったそうです。
戦後、空襲で焼けた家が多かったため、結婚式の場所が自宅から外へ移りました。
その際に『結婚祝い』という形で、現金によるご祝儀が一般化することになります。
東京オリンピック以降の昭和40年代には、高度経済成長期にともなって、ホテルや神社などで庶民も華やかな結婚式を行うようになりました。
そして、現在にいたるまで、現金でご祝儀を贈る文化は続いています。
なぜご祝儀の相場が3万円?
ご祝儀の相場が3万円という根拠は、宴席の飲食費に関係しています。
招待客ひとりあたりの飲食費が1万5000円から2万円であり、式後に渡す引き出物が約1万円相当であったため、合計2万5千円から3万円のおもてなしとなります。
上記の金額に近いため、3万円のご祝儀が定着しました。
また、ご祝儀を割り切れない金額(=奇数)にすることによって「両家や二人の仲が割れてしまうことがないように」という縁起が担がれているという背景もあります。
このように、実際の費用を考えつつ縁起を担いだ金額として定着していて、現在まで続いているのです。
ご祝儀の相場は30年以上変わっていません。
ご祝儀や結婚祝いの基本マナー
ご祝儀は、一般的にのし袋に入れて結婚式の当日に受付にて渡します。
一方結婚祝いは、ご祝儀とは別にプレゼントやお金を渡すことを指します。
渡すのは結婚式当日ではなく、1週間前までに渡すのがマナーとされていて、主に結婚式に参加できない場合に贈ることが多いです。
ご祝儀と結婚祝いは、必ずしも両方贈る必要はありません。
また、会費制結婚式の場合は、会費を払うためご祝儀は不要です。
結婚式でかかる食事代や会場費に、お祝いの気持ちとしてプラスアルファの金額を包むのが、現在の基本マナーとされています。
最近の傾向
ここからは、ご祝儀や結婚祝いに関する最近の傾向についてご紹介します。
若者を中心に合理的な価値観が浸透する現代においては、ご祝儀や結婚祝いに疑問を抱く人も少なくありません。
「結婚祝いを渡す意味がわからない」という価値観
2017年にSNS上で「明るいカツアゲ」と揶揄されてから、ご祝儀や結婚祝いのあり方が問われるようになりました。
2021年11月の読売新聞には「友人に結婚祝い なぜ?」という投書が掲載されて反響を呼びました。
「 20代の女子学生。
友人が結婚することになり、私を含む数人で結婚祝いをあげようという流れになりました。
でも私は正直、結婚祝いを友人にあげる意味がわかりません。今回結婚する友人をよく思っていないというわけではなく、ずっと仲良くしてくれた人です。
ただ、結婚は勝手にするものだし、友人である私には関係がないことなのに、なぜ祝わなければならないのかよくわかりません。(京都・S子)」
結婚がマストでは無くなってきている現代においては、「結婚はなぜ祝うべきものなのか」「お祝いの気持ちを示す手段は他にあるのではないか」という疑問が生まれても不思議ではありません。
お祝いの気持ちというよりも、慣習的にご祝儀や結婚祝いを渡すことを半ば強制されているように感じるという人も多いのかもしれません。
会費制の結婚式が人気を集める
北海道や東北の一部の地域では、「会費制結婚式」が一般的になっています。
あらかじめ主催者が招待客から決まった金額を集めることで、それ以外の負担を招待客にかけないという方法です。
多くの場合、会費は1万円から2万円で設定されており、招待客は受付で会費を支払います。
会費制のメリットは、
・主催者は招待客から集まる金額が把握できるので、予算内でいろいろなプランを検討しやすくなる
・会費として支払うのでご祝儀袋や新札を用意する必要がない。
・招待される側はご祝儀や結婚祝いを用意するよりも金銭的負担が軽い
(会費制でも特に親しい人へは別途ご祝儀や贈り物を渡すことがありますが、基本的に会費のみで問題ありません。)
ということが挙げられます。
会費制になじみのない招待客が戸惑ってしまうかもしれないというデメリットはあります。
しかし、合理的かつ主催者や招待客が共に気を使わなくて良いという点で、会費制の結婚式は現在人気になっています。
結婚式をしないカップルが増えている
最近では以前のような、友人や職場関係者を呼んでの大規模な結婚式を行わないというカップルが増えています。
親しい間柄の人だけで執り行う挙式のみのプランやフォトウエディングなど、小規模でアットホームな雰囲気の式が人気です。
・結婚式よりも新婚生活にお金をかけたいという金銭的理由
・みんなの前でセレモニーをするのが恥ずかしいという心理的理由
・授かり婚など身体的な理由
・コロナ禍による予定の変更
といった背景があるようです。
結婚式が行われない場合にはご祝儀を渡す必要がなく、結婚をお祝いしたいという人だけが結婚祝いを渡すことができます。
番外編:外国のご祝儀・結婚祝い事情
日本ではまるで入場料のように、結婚式に持っていくのが当たり前になっているご祝儀ですが、外国ではどうなっているのでしょうか。
たとえば、アメリカでは、現金を贈ることが日本ほど一般的ではないようです。
贈るとしても、好きな額を包んで新郎新婦に手渡します。
金額に関しては緩やかな慣習があるものの日本のように高額ではなく、「払わなければいけないもの」という雰囲気もありません。
「払いたいなら払って」という軽やかで自由なスタンスです。
また、欧米各国では新郎新婦が事前に選んだ「ほしいものリスト」の中から一品選び、ネットで注文するのもポピュラーな方法です。
他の人が買ったものはリストから消えていくので、プレゼントの品が重複したりほしくない物を贈ってしまったりすることがないため、合理的です。
日本でもアマゾンなどのショッピングサイトで「ほしい物リスト」が作れるようになっていて、出産祝いなどのシーンで活用している人もいるようです。
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ:ご祝儀への価値観はそれぞれ
慣習となっているとはいえ、結婚に際するご祝儀への価値観は人それぞれです。
お祝いの気持ちを表す多数の手段が考えられる現代においては、ご祝儀という考え方が今後薄れていくことも十分考えられます。
「どんな方法で結婚を祝ってあげたいか」という視点で結婚祝いやご祝儀のあり方を考え発信していくことで、30年以上も続く「結婚祝いの相場3万円」説は今後変わっていくかもしれません。
アフターコロナの時代が到来しつつある昨今、結婚式やご祝儀の慣習が変化していく日もそう遠くないかもしれませんね。
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