【夫婦・友人・職場から】連名で結婚祝いを贈る際の熨斗(のし)の書き方とご祝儀袋のマナーを解説!
「夫婦連名で結婚祝いを贈りたい」
「のし紙に連名で名前を書く方法を知りたい」
複数人の連名で結婚祝いを贈る場合、人数によってのし紙に書く名前の記載方法が異なります。
名前の書き方1つで相手を不快にさせたり、失礼な人だと思われたりするかもしれません。
結婚祝いにふさわしい「のし紙」と「ご祝儀袋」を選び、正しく名前や表書きを書くことが大切です。
この記事では、結婚祝いを連名で贈る際の「のし紙」の書き方を解説します。
のし紙やご祝儀袋の選び方、結婚祝いを渡す時期も紹介しますので、結婚祝いに関する基本的なマナーを知りたい方も参考にしてください。
目次
結婚祝いの「のし」とは?基本的な書き方
「のし」は贈答品に付けられるもので、のしと水引が付いた紙のことを「のし紙」と言います。
のしには「特別な贈り物を丁寧に贈る」という意味があり、慶事の贈り物にはのし紙を付けるのが基本です。
結婚祝いのプレゼントを贈る方、結婚式に出席してご祝儀を渡す方は、のしの基本的な書き方を確認しておきましょう。
のしに書く内容
のしの上段に贈り物の「表書き(名目)」、下段に「贈り主の名前」を書きます。
結婚祝いのプレゼントを購入した店がのしに対応していれば、表書きと名前を印刷または手書きしてくれるでしょう。
ほとんどのご祝儀袋に表書きが印刷されているので、自分で表書きを書く必要はありません。
結婚祝いにふさわしい表書き(名目)
結婚祝いに適した表書きは、「寿」「壽」「御結婚御祝」です。
明確な使い分けはありませんが、結婚式当日に渡す場合は「寿」または「壽」。
結婚式前に渡す場合は「御結婚御祝」が使われています。
「御祝」は、入学祝いや出産祝い、成人のお祝いなど、幅広い慶事で使われますが、結婚祝いでは「御結婚御祝」と書くのが一般的です。
「壽」は「寿」の旧字体で、表書きでは「壽」のほうが格調高く見えると言われています。
個人(1人)で贈る場合の名前
贈り主の名前は、表書きの下(のしの下段)に書きます。
個人で贈る場合、表書きよりもやや小さめのサイズでフルネームを書きましょう。
書きはじめに一文字分空けると、上段の表書きとバランスがとれます。
会社名を入れる場合、まずは中心に名前を書き、その右側に小さく社名を添えます。
肩書は名前の上もしくは名前の右側(社名の左側)に書きます。
「部長」「課長」など役職名が短い場合は名前の上、「代表取締役社長」など役職名が長い場合は名前の右側に書くとよいでしょう。
毛筆が基本!表書き・名前を書く際の筆記具
表書きと贈り主の名前は、毛筆で書くのが基本です。
ボールペンや万年筆ではなく、筆や筆ペンを使って書きましょう。
極細タイプの筆ペンはNG。
表書きや名前を書く際は、太字または中字タイプの筆ペンを使います。
墨の色は濃い黒を使うのがマナーです。
淡い色(薄墨)は弔事で使われる色のため、結婚祝いで使うと失礼にあたります。
以下の記事では、結婚祝いにかける水引について詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。
結婚祝いにつける水引の選び方!起源やのし紙を手に入れる方法も紹介
【パターン別】結婚祝いの「のし」に連名で名前を書く方法
夫婦や友人、同僚など複数人の連名で結婚祝いを贈る際、どのように贈り主の名前を書くのでしょうか。
ポイントとなるのは、贈り主の人数です。
ここでは、連名での名前の書き方をパターン別に解説します。
夫婦連名
夫婦連名の場合、中央に夫の名前をフルネームで書き、その左側に妻の名前を書きます。
名前がやや左側に偏って見えますが、問題ありません。
バランスよく見せるため、中央に姓を書き、その下に夫と妻の名前を中央に合わせて書くケースもあります。
のしに書く名前はフルネームが基本ですが、夫婦連名の場合、妻の名前には姓を付けません。
夫婦別姓の場合は2人のフルネームを書きます。
家族連名
家族連名の場合、中央にフルネームで世帯主の名前、その左に妻・子どもの順に記名します。
全員の姓が同じであれば、妻と子どもは名前のみの記載で問題ありません。
のしに書ける名前は、3人まで。
4人以上いる場合、以下の方法で記名します。
・書ききれなかった名前を別紙に書いて同封
・世帯主の名前の左側に「外家族一同」と書き、別紙に家族全員の名前を書いて同封
夫と妻、子ども2人の4人家族の場合、「夫のフルネーム+外家族一同」と書くのがスマートです。
友人、知人の連名
友人、知人の連名で結婚祝いを贈る場合、のしには3名まで記名できます。
4名以上の場合、以下の方法で名前を書きます。
・中央に代表者の名前、その左側に「外一同」と書き、別紙に全員分の名前を書いて同封
・のしに3名分の名前を書き、別紙に書ききれなかった名前を書いて同封
のし紙と別紙に名前を書く場合、年齢や地位が高い人から順に書きます。
年齢・地位に差がないときは、五十音順にするとよいでしょう。
職場から贈る場合
職場から贈る結婚祝いには、会社全体・部署全体・複数人の有志連名・個人など、さまざまなケースが考えられます。
有志の連名では、友人・知人から贈るケースと同じく、人数によって書き方を変えます。
スマートな書き方は、のし紙に代表者の名前+「〇〇部有志一同」と記載して、別紙に全員分の名前を記入する方法です。
会社全体から贈る場合、中央に代表者の名前、右側または名前の上に役職、1番右に会社名を書きます。
部署やグループ全体から贈る際は、中央に「〇〇部一同」、その右側に会社名を添えます。
別紙に全員分の名前を役職順に書いて同封するのが一般的です。
【マナー】結婚祝いにふさわしいのし紙とご祝儀袋の選び方
結婚祝いを贈る際、結婚祝いにふさわしい「のし紙」と「ご祝儀袋」を選び、正しく表書きと贈り主の名前を書くことが大切です。
マナーを守らなければ、相手が友人であっても「失礼な人だ」と思われるかもしれません。
ここでは、結婚祝いに適したのし紙とご祝儀袋の選び方を解説します。
結婚祝いの水引は2種類
のし紙とご祝儀袋には、水引が付いています。
水引の種類には、蝶結び・結び切り・あわじ結び・梅結びなどがあり、用途に合った結び方や色、本数を選ぶのが基本です。
結婚祝いにふさわしい水引は、紅白または金銀の「結び切り」と「あわじ結び」。
蝶結びは何度も結び直しができるため、結婚祝いにはNG。
入学や出産など何回あっても喜ばしいお祝いごとで使われます。
結婚祝いに適した水引の本数は、10本です。
水引は通常5本ですが、結婚祝いでは、「幸せが2倍」「両家が合わさる」という意味を込めて、5本×2=10本のものがふさわしいとされています。
相手との関係や金額に応じたご祝儀袋を選択
ご祝儀袋の色は、白が基本です。
水引はのし紙と同様に、紅白または金銀の「結び切り」または「あわじ結び」。
本数は10本のものを選びます。
最近では、ピンクやブルーなどの色付きや柄が入ったご祝儀袋があります。
このようなご祝儀袋はカジュアルな印象があるため、友人のみの結婚パーティーで使用しても問題ありませんが、職場の上司や親族が出席する披露宴では使用しないほうがよいでしょう。
また、水引に鶴が付いた豪華なご祝儀袋は、5万円から10万円ほどを包む時に使用します。
贈り物にはのし紙をかけるのが基本
結婚祝いの贈り物には、値段や大きさにかかわらず「のし紙」をかけるのが基本です。
品物が小さくてのし紙がかけられない場合、品物の右上部にのし紙を細長くした「短冊のし」を付けます。
短冊のしはのし紙を簡略化したものなので、どうしてものし紙がかけられない時にだけ使いましょう。
内のし、外のしを使い分ける
「内のし」と「外のし」の違いは、以下のとおりです。
内のし:のし紙を包装紙の内側にかける
外のし:のし紙を包装紙の外側にかける
のしのかけ方に明確なルールはありません。
一般的には、結婚祝いを手渡しする場合は「外のし」、配送する場合は「内のし」を選びます。
外のしにすると表書きと贈り主がひと目で分かり、内のしにするとのし紙の汚れや破れを防ぐことができます。
【知っておきたい】結婚祝いの金額相場と渡すタイミング
結婚祝いを用意する際に気をつけたいのが、金額と渡すタイミングです。
相場よりも高いものをプレゼントすると、相手はお返しに気をつかうかもしれません。
また、渡すタイミングを逃してしまうケースも少なくありません。
相手に負担をかけず、スムーズに結婚祝いを贈るために、金額相場と渡す時期の目安を確認しておきましょう。
結婚祝いの金額相場
結婚祝いの金額は、ご祝儀の3分の1が目安です。
たとえば、友人・同僚・兄弟からのご祝儀は3万円が相場。
結婚式に出席しない場合は1万円程度の結婚祝いを贈ります。
結婚式に出席する場合、ご祝儀のほかに結婚祝いを贈る必要はありません。
どうしてもプレゼントを渡したい時は、相手が気兼ねなく受け取れる1,000円から5,000円程度のプチギフトを贈るとよいでしょう。
▼結婚祝いの相場についてもっと詳しく知りたい方にはこちらの記事がおすすめ!
【表で見れる】結婚祝いの相場を徹底解説!贈り物に関するマナーを確認しよう
渡すタイミング
ご祝儀は結婚式当日に受付で渡します。
プレゼントを渡したい場合、結婚式当日ではなく別日に渡したほうがよいでしょう。
余興やスピーチの流れでプレゼントを渡す場合、相手が持ち帰りやすいよう、大きさと重さに配慮することをおすすめします。
▼結婚祝いをいつ渡すかはその時のパターンによって変わります。
間違いのないタイミングで渡したい方にはこちらの記事がおすすめ!
【パターン別】友達に結婚祝いをいつ渡す?タイミングと渡し方、マナーを解説!
結婚祝いのプレゼントは、以下のタイミングに渡すのが一般的です。
結婚式に出席する場合:結婚式の1ヶ月から2ヵ月前
結婚式を欠席する場合:結婚式の1ヶ月から2ヵ月前
結婚式に招待されていない場合:結婚式後1ヵ月以内
結婚式を挙げない(入籍のみ)の場合:結婚報告から1ヵ月以内
結婚式に招待されていないケースでは、結婚式前にお祝いを贈ってしまうと「招待しなかったことを怒っているのかな」と相手が気にしてしまうかもしれません。
上記を目安に結婚祝いを用意して、ベストなタイミングで渡すようにしましょう。
まとめ|連名で結婚祝いを贈る際はのしの書き方に注意
結婚祝いにつけるのし紙と現金を包むご祝儀袋には、贈り物の名目を示す「表書き」と「贈り主の名前」を書きます。
夫婦や友人、職場などから連名で贈る場合、人数によって名前の書き方が変わるため要注意。
4人以上の多人数で送る場合、代表者の名前の左側に「外一同」と書き、別紙に全員分の名前を書いて同封するのが一般的です。
マナーを守って結婚祝いを贈りましょう。
友人一同で結婚祝いを贈るなら、似顔絵はいかがでしょうか。
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