【介護施設職員向け】敬老の日に贈る一言メッセージとおすすめプレゼント5選

敬老の日は、施設で暮らす高齢者の方に感謝と敬意を伝える大切な日です。
特別なイベントを行う施設も多い中で、直接手渡す「一言メッセージ」は、ご本人にとってもご家族にとっても心に残る贈り物になります。
今回は、介護施設の職員が入居者の方に贈る「敬老の日の一言メッセージ」の書き方や文例をご紹介。
さらに、施設から贈るプレゼントの例もあわせてご紹介します。
目次
介護施設でも利用者にメッセージを贈ってつながろう
敬老の日に、施設の職員から入居者の方にメッセージを送ることには、以下のような意味があります。
ぜひご参考にしてみてください。
利用者の「存在」を認めるため
誕生日メッセージは、利用者さんが「大切な存在である」ということを施設の職員から伝える機会です。
年齢や身体の状態に関わらず、一人ひとりの個性や、これまでの歩みを尊重し、心からの感謝や労いを届けましょう。
これにより、利用者さんの自己肯定感や安心感が高まります。
心のつながりを深めるため
メッセージを通して、施設の職員と利用者さんの信頼関係や絆を強めることができます。
日常の会話とは違う特別な言葉を贈ることで、気持ちが通じあいます。
そして、施設内での居心地の良さや、コミュニケーションの活性化につながるのです。
生活の質を向上させるため
誕生日を祝うというあたたかい習慣は、利用者さんの毎日に彩りを添え、前向きな気持ちを育みます。
施設の職員からもらう励ましや感謝の言葉は、利用者さんの精神的な健康を支えるでしょう。
そして、充実した生活を送る手助けになります。
一言メッセージを書くときの3つのポイント
施設の職員から入居者の方に敬老を祝うメッセージを贈る際は、以下のような点を意識しましょう。
ポイントを押さえて文章を書くことで、入居者の方に気持ちが伝わって喜ばれますよ。
短くても気持ちが伝わる言葉を選ぶ
一言とはいえ、相手にとっては特別な言葉になります。
「ありがとう」「いつも元気をもらっています」など、普段の関わりを思い出してシンプルに伝えましょう。
全員同じ内容でなく個性を大切にする
全員に同じメッセージで贈るのはおすすめしません。
できる限り一人ひとりの人柄や日々の様子にあわせて言葉を選ぶと、より喜ばれます。
小さな特徴や、日常のやりとりを思い出してみてください。
読みやすく見やすいを意識する
文字が小さすぎると見づらくなってしまうため、大きめの字で、丁寧に書くのがポイントです。
手書きのあたたかさも、受け取る方の心を和ませます。
施設の職員から贈る敬老の日のメッセージで避けたい文言
施設の職員から入居者に贈るメッセージでは、タブーがあります。
たとえば、以下のような言葉には十分注意が必要です。
「お年寄り」「高齢者」などの年齢を強調する言葉
「お年寄り」「高齢者」といった表現は、悪気がなくても相手に年齢を意識させてしまいます。
その結果、不快感を与えることがあります。
特に若々しく元気に過ごしている祖父母にとっては、自分が「年寄り扱い」されていると感じる原因になり得ます。
かわりに、
「いつまでもお元気で」
「若々しくて素敵です」
など、前向きな言葉に言い換えるのがベター。
感謝や尊敬の気持ちを重視しましょう。
「がんばって」などの努力を求める表現
「がんばって」は一見優しい言葉に受け取られます。
しかし、受け手の状況によっては「もっと努力しなさい」と聞こえてしまうことがあります。
高齢の方にとっては、健康や生活そのものが日々の努力になっている場合もあります。
そのため、無理を求められているように感じることも。
「ゆっくりいきましょう」
「いつでも応援しています」
といった寄り添う言葉に置き換えることで、安心感を与えられるでしょう。
病気や介護に関するデリケートな内容
体調の不安や介護の話題は、とてもセンシティブなもの。
たとえ家族であっても、あえて触れない配慮が必要です。
敬老の日のメッセージでは、
「いつまでも健康でいてね」
「また一緒に散歩に行こうね」
など、健康を願う前向きな表現にとどめるのが理想的です。
相手が安心して受け取れる、明るくあたたかな雰囲気を大切にしましょう。
敬老の日に贈る一言メッセージ例文
ここからは、施設の職員から入居者に贈るメッセージの具体例をご紹介します。
この文例を参考に、一人ひとりにあわせた文章を作成してください。
いつでも元気いっぱいな方へ
元気いっぱいな方には、以下の文章を贈ってみてください。
「〇〇さんの笑顔に、いつも元気をもらっています。
これからも変わらず素敵な毎日を。」
毎日積極的にレクリエーションや会話を楽しんでいる方にぴったりの言葉です。
その明るさが、他の入居者や職員にも元気を与えてくれているでしょう。
そこことを、文章にしてみてください。
以下のように、シンプルな文章もおすすめです。
「いつも明るく声をかけてくださりありがとうございます!」
周囲に笑顔を届けてくれる、社交的な性格の方に向けた一言です。
「ありがとう」の気持ちが、しっかりと伝わります。
穏やかな性格で優しい方へ
穏やかで優しい性格の方に贈るときは、以下の文章がおすすめです。
「〇〇さんの穏やかな話し方に私たちも癒されています。」
周囲に安心感を与えてくれる、穏やかな方に贈る際に最適なメッセージです。
職員の心が和んでいることを素直に伝えましょう。
以下の文例も参考にしてみてください。
「毎日静かに本を読む姿、素敵です。
これからもゆっくりと過ごしてくださいね。」
静かに自分の時間を楽しんでいる方に向けて、日々の様子を具体的に添えた言葉です。
その人らしい過ごし方を尊重している気持ちが届けられます。
おしゃれや趣味を楽しんでいる方へ
ポジティブなメッセージで、明るい気持ちになってもらいましょう。
「今日もお洋服、とてもお似合いでした!
おしゃれのセンス、素敵です。」
おしゃれを楽しんでいる方や、身だしなみに気を配る方へのメッセージです。
気づいてくれて嬉しいと思ってもらえるひとことです。
以下も参考にしてみてください。
「〇〇さんの手芸、すごいですね!
私もいつか教えてください。」
趣味を通じて誰かに喜ばれることが多い方にぴったりです。
相手の得意分野を尊重して、交流のきっかけになるメッセージです。
身体が不自由でも前向きな方へ
身体が不自由な方のメッセージは、配慮しつつ、前向きな内容を選びましょう。
「いつも前向きな姿勢に、私たちが励まされています。」
リハビリや日常生活のなかで、一生懸命に取り組んでいる方に贈る言葉です。
職員が感銘を受けていることを伝えると、自信につながります。
以下も参考になります。
「小さな一歩も、大きな力です。
これからも一緒に頑張っていきましょう!」
目に見える変化が少なくても、努力を続けている方に向けて励ましの気持ちを届ける一言です。
みんなと一緒に進んでいるという連帯感も得られます。
メッセージと一緒に贈ろう!施設からのプレゼント例5選
敬老の日には、職員からの手紙やカードと一緒に、小さなプレゼントを添えると、一層喜ばれます。
施設の予算や入居者の状態に配慮しつつ、実用的で心に残るアイテムを選びましょう。
以下を参考にしてみてください。
タオルハンカチや靴下などの実用品
使いやすく、日常に役立つ実用品は喜ばれる定番です。
お名前を刺繍したり、メッセージタグをつけると、特別感が出ます。
インターネットから注文できる商品も多いので、チェックしてみてください。
似顔絵入り色紙やイラストカード
作成似顔絵師:ててから
入居者一人ひとりの似顔絵を書いた、色紙やイラスト入りのカードは、「自分だけの贈り物」として、大切にしてもらえます。
スタッフの手書きでも、プロに依頼したクオリティの高い仕上がりでも問題ありません。
集合イラストなら、仲間とのつながりも感じられます。
▶自作の似顔絵もおすすめ!喜ばれる似顔絵の書き方は以下の記事で解説!
お年寄りの似顔絵のコツとは?喜ばれる似顔絵を贈って感謝を伝えよう!
オリジナルの写真立てと集合写真
ふだんのレクリエーションの様子や、ご家族とのツーショットを使った写真立ては、部屋に飾ると喜ばれます。
とくにレクリエーションの様子をプレゼントすることは、いつでもみんなと一緒の気分でいられるので、励みになるでしょう。
写真は、ラミネート加工すると長持ちします。
季節のお花など
小さな鉢植えや造花のフラワーアレンジメントは、目にも心にも優しい贈り物です。
水やりが不要なものを選べば、管理の手間もかかりません。
可愛らしいお花や作品がたくさんあります。
インターネットからも注文できるので、スキマ時間で探してみましょう。
職員から贈る寄せ書きや手紙
施設の職員全員に一言ずつ書いてもらう色紙や手作り冊子は、入居者とご家族の宝物になります。
職員からもらう言葉は一言なので、負担が少なくてすみます。
「一人ひとりに向き合っていること」がしっかり伝わるギフトです。
悩んだらプロに依頼する似顔絵ギフトがおすすめ
似顔絵絵師:あいはらちえ
敬老の日の贈り物として、プロのイラストレーターに似顔絵を依頼するのも喜ばれます。
手書きならではのあたたかみがあり、ご本人の表情や特徴をやさしく書いてもらえます。
それは、「大切にされている」という実感につながるでしょう。
個人の似顔絵はもちろん、数人のモデルを1枚にまとめた「グループ似顔絵」も可能です。
ユニットやフロア単位での記念として飾ると、施設全体があたたかい雰囲気に包まれます。
とはいえ、似顔絵はオーダーメイド作品。
制作には時間がかかる場合もあるため、早めの準備がおすすめです。
まとめ:施設職員からの心を込めた言葉こそ敬老の日の贈り物
敬老の日に施設の職員ができることは、大きなイベントや豪華な贈り物だけではありません。
一人ひとりと向きあい、心を込めた言葉を届けられます。
そのことが、なにより入居者の心に響きます。
ご本人の表情や反応に寄り添いながら、今年も敬老の日があたたかい記憶になるよう、準備を進めていきましょう。